木
10
3月
2011
ゲマワット教授の裁定戦略を利用したPR戦略
ゲマワット教授にならってAAA視点にてPR戦略を考えてみた。
グローバライゼーション(AAAではアグリゲーション)とアダプテーションのことはよくある話なので飛ばして、アービトレイジ(裁定=地域間の格差をテコ利用する戦略)の適用可能性がもっとあってよいと思う。
ゲマワット教授の論じるアービトレイジは労働力の安い国で製造して先進国で売るようなオフショア系の色彩強いが、その本質は他社がまだ利用していない、もしくは気づいていない市場の特徴差異を自社のビジネスポートフォリオにうまく活用することにあり、これをPRに置き換えて考えてみれば、多少強引かもしれないが、まだ他の人は知らないけど自分だけは知っているという状況を作り出す作戦が当てはまるのではないだろうか?
皆がすでに知っているような情報は誰も積極的に話したがらないが、自分だけが知っている情報というのはつい話してみたくなるものだ。
大概にしてPR戦略はショットガン方式に近く、とにかく手当たり次第にすべてのメディアに情報をばらまいて多くの量が露出すれば成功といった思い込みが強いと思う。しかし、これでは裁定効果は得られない。
裁定効果を狙うのであれば、最初はごく限られた人たちだけに知ってもらうような仕掛けを考えることが必要で、それがうまくいけば、後は自然に波紋が広がるよう、要所要所で戦術的なPRを展開するだけでよいのではないだろうか?
メディアへの露出は減るかもしれないが、会話の中で話題に上る確率は高まるという期待ができる。
火
08
3月
2011
日本のFacebookユーザー数が250万を超えた
Facebookの日本でのメンバー登録が2月末で250万を超えたようだ。
2月だけで40万以上の会員が増えている。国別にみると伸びがすごいのは韓国、ロシア、ブラジル、インドなどだが日本もこの3カ月で41%も増やしている。全世界でみると総人口のちょうど1割がFacebookユーザーとなった状況。
意外と知られていないのが、実はアメリカに次ぐ2番手にユーザーが多いのはインドネシアということ。他にもトルコやアルゼンチンなど非英語圏であってもユーザー数が抜きんでて多い国がある。
当然、これだけの規模になってくると企業のPR活動も活況を呈していて、ツールを使ってブランド毎にファン数を調べてみるとグローバルブランドが勢ぞろいしている。
しかし、残念ながらその中に日本ブランドは本当にごくわずかしかいない。上位100ブランド中に日本ブランドはゼロ、200位まで広げてやっと顔を出す日本ブランドは7イレブン、任天堂Wii、HONDAくらいである。
先に発表されたInterbrand社のグローバルTOP100ブランドでもそうであったが、この現象一つとってみても、日本企業のグローバルブランド化は近づいているというより遠ざかっているといった方が正しいのかもしれない。
木
03
3月
2011
今タブレットを買っている消費者
昨日Sharpのガラパゴスの開発に携わっている方と方と話す機会があった。
以外と女性ユーザーが多いそうだ。またプロモーションではメインにしている小型のものより大型がよく売れているとのこと。
理由を聞いてみるとうなずけた。
要は女性雑誌を飛ばし読みするための道具なのである。
彼女達にとっての女性誌トレンドウォッチは、友人と話すファッションや美容情報のための必需品である半面、嵩張る、重い、複数を読み比べたい、細かな文字情報は全部読む必要はなく関心のあるところだけで十分、といった紙ベースでの雑誌では解決が難しくタブレットにフィットするニーズがあったということだ。
同じような発想は動画コンテンツにもあるのであろう。
例えば朝の通勤途中でビジネスマンが昨晩のWBSのストリーミングサブスクリプションを見るとする。そこに潜む消費者ニーズは「早回し」ではないだろうか?
CMスキップだけでは不十分で、1.5倍速などで時間を節約する発想だ。
さてさて、いよいよiPad2が発表された。
期待していたより軽くならないのが残念だが、2の発売と同時に1を値下げする戦略はAndroid陣営の出鼻をくじくよい戦略だと思った。
火
01
3月
2011
Androidタブレットの百花繚乱
iPadの切り開いたモバイルタブレット市場の急成長を見据えて各社からのタブレット端末発売ラッシュがものすごい。
毎週いずれかのメーカーやキャリアからアナウンスがある状況、しかもほぼ100%がAndroid OSである。
中国ではもっとすごいことになっている。大小入り乱れて100社以上が参入して激しい価格競争になっているそうだ。
日本ではメジャー各社、独自ユーティリティやWebサービス連携で趣向を凝らしているのはOSが同じなので先ずは差別化が必要という認識なのは当然。
しかし意外に見かけないのはモバイルといいつつ外でのコンシューマーユーザー利用シーンである。電車の中やカフェなどではまず見かけない。
iPad利用者が最初は持ち歩いていたけど今は寝ながらや居間のソファーでネットを見るだけという声もよく聞く。
重たいとかかさばるという意見と併せてやはりなあ、、、と感じたのはスマートフォンと比べると画面が大きくて目立つので周りの人に何を見ているのかが丸見えになっていやだという意見である。
たしかに暇つぶしのサーフィンとかゲームであれば少年ジャンプと変わらない。さてさて、そもそも紙の本を読まなかった人たちがタブレットを買ったから電子書籍を読むようになるのであろうか?
筆者は疑問に思う。
月
21
2月
2011
隠れるブランディング
普通、企業は新たな顧客や市場開発のためにPRや販促活動に代表される”目立つための努力”を行うのが常識です。
しかし、B2B市場には意図的に目立たないように努力している中規模の優良企業がいくつかあります。
独自の技術や製法を基盤に、ある特定の市場で極めて高いマーケットシェアを獲得している企業に多い。
当然、利益率も高く、経営状態は良好で、社員の定着率は高い。
こういう企業は、多くはオーナー企業で、長期的な視点重視で経営を行っている企業である。
彼らの戦略は、目立たないことで貪欲な大企業の関心を、彼らの市場や利益にできる限り惹かないようにしているのです。
結果的に、このような企業の、”知る人ぞ知る”というポジショニングは、そのセクターにおいてきわめて強いブランド形成に結びついている。
”葉隠”の精神はB2Bでも有効の場合がある。
水
16
2月
2011
FacebookにできてMixiにできないこと
エジプトの事変以来、新聞の一面に毎日Facebookの話が載っている。全世界で巻き起こった長期腐敗政権に対する反対運動はどれもFacebookを通じて仲間を募り、パワーをつけていると書かれている。つい先日までもてはやされていたTwitterでさえすっかり影が薄い今日この頃である。
これは実名性の力をテコにした社会的ネットワークに備わっている本来の力だと思う。つながりがつながりを呼び、そのハブとなる活動的な人間を通じてアクティブなパルスが伝播するという社会構造そのものである。
日本ではネットにおける実名性は嫌われるのでFacebookは根付かないと予言するインターネットやソーシャルネットワークの専門家は多い。筆者はそう見ない。これは地球規模のパライダイムシフトであって、ついに実社会のネットワークをバーチャルが越えた瞬間に今我々はいるのだと思う。
Mixiが匿名性を武器にした参加者にとって楽な閉じたコミュニティであるのに対してFacebookは圧倒的に開放的で、友人の友人、そのまた友人と実名のつながりの連鎖が続く。当然その実名性の担保がFacebookというバーチャルネットワークの信頼性の証にもなるのである。
Mixiは参加者にとって楽なネットワークかもしれないけれど、匿名である限り、且つ招待性という閉じた性格を維持する限り永遠に実社会を動かす力は持たない。Facebookははるかに先を行っている。
日
13
2月
2011
B2BのマスメディアPRでネットワーク理論を理解する
ネットワーク理論を用いれば伝染病を防ぐための予防接種は全体の3割の人たちに行えば済むそうだ。それだけで人と人との接点の連鎖反応は防げるらしい。実際にはネットワーク理論通りのサンプル抽出はできないであろうからデスクシミュレーションの域は出ない話ではあるのだが、この話を逆に読むと3割の人たちに話題を提供して考えを変えられればネットワークを通じて全体に影響を与えることができるとも受け取れる。
さて、日経新聞を毎日読んでいる企業の役員や管理職は何割ぐらいだと思われているのだろうか?就職を目指す学生には日経ぐらい読んでから来なさいといっている人事の担当者自身も自分たちはどの程度なのだろうか?
贔屓目に見て4割、少なく見積もれば2割といったところだろう。以外と読んでないものである。しかしこの数字はちょうど前の話の数字と一致する。
ネットの勢いで新聞が衰退するという事象は全体でみれば当然の話だが、だからといって、今この時点で日経新聞に代わる強力な経済情報伝達チャネルがないことも歴然たる事実である。
B2BにおけるマスPRのポイントは、この3割前後の人々のプロファイリングをどうイメージして、この層に受けいれられ、さらにその先に自然に広がるようなアイデアをメッセージに込めることができるかどうかにあるのであろう。
火
08
2月
2011
ネットワーク理論から組織力強化を考える
最近の企業の人材育成のトレンドは、個々人のスキルアップやスーパープロフェッショナル養成という個人の能力やモチベーション向上という考え方ではなく、自主的な協調性の育成や”引っ張る”ではなく”引き出す”型のリーダーシップ育成などチーム力・組織力を高めるという考え方が主流となりつつあるように感じている。
ところで、ある組織内の人間関係をヒューマンネットワークとして捉えた場合、規模がある程度以上の大きな組織、つまり大企業の場合は一般社会と同じ特徴を持つと考えられる。つまり、ネットワークの中心部には濃密な交流型の人間関係を保持する中心的人物がいて、その人間とのつながりの延長線上には外延部に至るまで多数のサブネットワークが存在し、いちばん外延部にはポツポツとネットワークにかろうじて繋がっている個人がいるという図式だ。
さて、組織全体の活性化や強化を企業が行おうとする場合、通常はどういうアプローチをとっているのだろうか?
自分はコーチングの専門家ではないので定かではないのだが、経営者としての経験から、一般的にはネットワークの中心部から外延部に働きかける流れを支援するというアプローチがとられているのでないかと思う。
社会ネットワーク理論から考えると、もしかしたら逆のアプローチの方が効果的なのかもしれない。つまり、外延部にかろうじて繋がっているような個人をネットワークにきちんと結び付けることを最初から狙っていくアプローチだ。いってみれば一匹狼的な人材を組織に取り込む工夫ということである。
前者が人間組織というものを自然再生能力がある性善説的に捉える考え方だとすると、後者は性悪説だといえる。というのはヒューマンネットワークは放っておけば必然的に外延部からほころぶという考え方だからだ。
この考え方はニューヨークの犯罪発生率低下で証明された割れ窓理論に通じる。
具体的にどのようなプログラムが有効なのかは知らないが、概念的には一匹狼を強引に中心部に結び付けるのではなく、一匹狼的どおしを結び付けサテライト的なネットワークを形成し、サテライトと中心部を強力な重力で結び付けるという考え方なのではないかなあと思う。
木
27
1月
2011
ユニクロの不振の原因
ユニクロの国内売り上げが不振だそうだ。昨年秋以降大きく前年割れが続いている。
今年の冬はしっかりと寒いので冬物衣料を売りやすい環境にはあるはずだ。
人々は消費を控えているのだろうか?
景気は全体でみれば回復基調にあるし、すっかり定着した日本の消費者の過分な買い物をしない態度はこの冬に限ったことではない。
人々がユニクロの服に飽いたのだろうか?
そんなことはない。というか、最初から割り切っている。ユニクロのマーチャンダイズは常にその割り切りの範囲内で欲望を安価に満たす仕組みで満ちている。
競合が増えてきたせいだろうか?
たしかに大都市ではH&MやらForeverやら新しいお店が増えてきている。しかし多くはユニクロを支えるファミリー層やファッションでの他人との差別化にそれほど気を使わない人たちとは違う顧客層を狙っているように思えるし、まだまだ店舗数が少ない。
TVCM量が減っているせいだろうか?
少しは関係があるかもしれない。ミクロ消費には効かないがマス消費を刺激し続ける潤滑剤としてはTVCMは今でも健在だ。
しかし一番の理由は家の中のタンスの空きスペースにあるはずだ。
冬物衣料はかさ張る。
ユニクロ自身が率先して推し進めたバリューMD×バリュープロモーションの大人気で、どこもかしこも家のタンスの中は満杯状況にあり、これ以上洋服をしまう場所がないのだ。
この状況を打破するのはたやすくない。
少しだけ時代遅れになってもまだまだ着られる数年前に買った洋服を捨ててまで新しい服をユニクロで買うという消費シナリオには、そもそもユニクロにおける買い物がバリューをモチベーションとしたものである以上整合性が見いだせない。
チャリティに結び付けた下取りも店舗で行っているようだが、少なくとも自分はこれまで実際そのサービスを利用している客を目にしたことはない。
MAを含めた新ブランドの開発や、アパレル以外の領域への進出なども検討はされているだろうが、実際これまでも手がけてきているし、過去に一度も成功していない戦略を今からやり切ることは難しいだろう。
ユニクロ=バリューファストファッションという図式は、コダック=カラーフィルムやZerox=コピー機などと同様に既に消費者の頭の中に非常に明白に確立してしまっていて他の色に塗り替えることはできないからである。
本日のまとめ
ブランド力があるからといって消費者の消化キャパシティを超えた売りすぎは禁物。オーガニックな成長の維持を危うくする。
水
26
1月
2011
Facebookの利用意向がMixiを抜く
今日の日経によるとFacebookの利用意向を持つ人がMixiを抜いたそうだ。たしかに筆者もその一人だが、日本だけの、しかも学生中心の閉鎖的SNSのMixiよりグローバルに開かれていて、いろいろな属性の人々と結びつける機会が提供されるFacebookの方が圧倒的に魅力的だし、勢いを感じる。実名性が高いのも倫理が担保されやすく好感が持てる。この勢いは弾みがつくと思う。
Mixiが成長を模索していろいろな”多角化”を行っているの対してFacebookの戦略はとてもシンプルだからだ。そしてOnlineのサービスモデルは一度弾みがつくと勢いが勢いを呼び込むので逆転するのは困難である。
これまで日本におけるB2CインターネットサービスではYahoo!や楽天に代表される国産(Yahoo!のブランドだけは輸入ものだが)が主流であったがSNSではTwitterに続きFacebookが来るとなるとグローバルブランド化が進む可能性がある。まだまだ勢力地図は変わっていくだろう。
水
21
7月
2010
日本マイクロソフト
マイクロソフト社が来年2月に日本マイクロソフトに社名変更をする。
日本に根差した信頼される企業になるための象徴とのことだ。
思えばずいぶん会社の雰囲気も昔と変わった。90年代のマイクロソフトの日本は良くも悪くもサムライのような人がものすごく多かった。自分はこう思うというゆるぎない市場に対する信念があって、US本社を見て仕事をしている人も、信頼される企業になることを目標としている人もいなかったと思う。一人一人がマイクロソフト商店であり、コンピューターソフトのビジネスを切り開くことだけが共通の目標で、当然の帰結として会社としてのまとまりはなくめちゃくちゃだった。
多くのサムライは既に去り、今マイクロソフトを動かしているのはサムライとは無縁のまったく新しい洗練された人々である。
ワールドカップでスーパープレイヤーを多く有する戦略なきアルゼンチンが敗れたように、現在のビジネスの最前線は、とくにB2B市場では顕著に、ブランド力ではなく戦略的に組織化されたチームワークの勝負なのだろう。だとすると日本マイクロソフトという社名の選択も頷ける。
他方、ブランドでビジネスをドライブしているアップルにはそのような考えはみじんもないのは明らかである。どちらも正しい戦略的な判断だと思う。要は市場へのアプローチをどう行うのがもっとも自分たちに適しているかという認識だということだ。
木
15
7月
2010
クラウドコンピューティング
クラウドコンピューティング
クラウドの記事が最近実に多い。ITを所有(資産)から利用(サービス)へと変える大きなパラダイムシフトを表す言葉だ。昨年の定額給付金で全国の自治体がセールスフォームを採用して、たった1ヵ月程度で新システムを稼働させたなど、既に話題となっている事例も多い。
企業のIT担当者に聞くとおもしろい答えが返ってくる。
セキュリティと稼働率が不安だというのだ。
たしかに社外の、しかも海外のデータセンターに自社の基幹情報を預けるのに不安があるのはよく分かる。しかし大手のクラウドプロバイダーは、例えばグーグルやアマゾンなども含めて、一般企業のデータセンターよりよほど厳しい基準でセンターそのもの及びデータを管理している。
例えば、全世界の1/3~1/4のサーバーを”所有”するグーグル。データを多重に暗号化して、且つ、一つのデータを分割して別々のデータセンターに保管する念の入れようだ。
問題はどうやらそういうことではなく、彼らの契約には保証はあっても補償がないことのようだ。
IT担当者としては、万が一の時に誰かが”補償”してくれないと、どれだけコスト面や運用面でメリットがあっても及び腰になるようだ。自分の首が飛ぶのが怖いということだと思う。
海外ではどんどんクラウドにシフトして、守りのITから変幻自在に市場の変化に対応する攻めのITに変えている企業が多く、IT担当者の意識も、経営陣もそうだろうが、リスクをとっているということだと思う。
日本企業も見習うべきである。
水
21
4月
2010
ビジネスのクリエイティビティ
日経ビジネスによると、南アフリカでエリクソン社がDDS(ダイナミック・ディスカウント・サービス)という、基地局の混雑状況をリアルタイムで利用した通話料の割引サービスを行っているとのこと。
混んでいる基地局エリアでは定価のままで、空いている基地局エリアには混雑状況に応じて割引を適用し、ユーザーの利用を促進するサービスとのこと。
空いている基地局の稼働率を高めることで収益率をUPさせる仕組み。
なかなかクリエイティブです。
もちろん、何からのソフトウェア技術開発がベースにあるのでしょうが、要はアイデアです。
似たような話は日本のクリーニング業にもある。
空いている夏場の稼働率を高めるための冬物衣料の半年間お預かりサービスです。
全く業界も技術要素も地域も違う二つの事例に共通項があります。
飽和市場で新市場を切り開くには、このような逆転の発想をもたらすクリエイティビティが求められるのだろう。
水
14
4月
2010
iPadでビジネスを成長させる
公式には4月末、噂では24日日本発売といわれているiPadに触ってきた。
Appleらしい商品です。シンプルでクール、質感たっぷり。まさにインテリッチがはまりそうな商品です。
iPodやiPhoneと同じインタフェースのタッチスクリーンによる操作ですが、画面が大きい分、ダイナミックに動くので爽快。
マルチタスクでないとか、Flash非対応とか、USBポートなしなど、普通のメーカーならありえない、”不便さ”をものともしない姿勢はAppleならでは。
シンプリシティ(単純であること)を何よりも優先するブランド経営の神髄だと感じました。
さてさて、私が考えたのは、これはビジネスに使える強力なツールになるということ。
とくにコンサルテーションを必要とする高額商品の販売現場には向いていそうです。
iPodでさえ、すでに一部のブランドショップなどではカタログ代わりに使う例がありますが、この大きさ、HD画質の与える驚き、マジックのようなインタフェース操作。
顧客の興味を引きことは間違いなしですし、iPadをスマートに操作する店員がかっこよく見えるでしょうし、Flash非対応でもyoutubeだけはなぜかみれるようなので、たくさんのHDビデオ映像をyoutubeにアップしておけば無料のビデオカタログ倉庫として使えます。
タブレットPCでも同じコンセプトはありましたが、あちらは付け足すマーケティングの商品開発。こちらはそぎ落とす考え方。
出来上がった商品の”ユーザーにとっての”価値は、不思議とそぎ落とした方が高まるのです。
月
12
4月
2010
フリービジネスモデル
最初にただで大量に顧客を集め、コミュニティを創り出して、そこを市場と定め、新たな有料サービスを開発し、収益機会に結びつける。
フリーミアム(フリー+プレミアム)と最近呼ばれるようになったWebには昔からよくあるビジネスモデルですが、その中でも成功している部類の一つ、ドイツで生まれた個人・SOHO向けホームページ作成サービスのJimdoの創業者たちに京都で会ってきた。
3人の中の一人、マーケティングとビジネス開発を担当するマティアスとの会話で印象に残った点をいくつか。
もともとはCMSから始まった
企業向けに開発したCMSを個人に”貸し出しだ”ところ、そのサイトがブレークして新たなビジネス機会に気付き、Pages to Peopleというビジョン(Pagesは世界中の人々のホームページのこと)が生まれたとのこと。
他にも多くのホームページ作成支援サイトがある中で、Jimdoの特徴はCMSから出発したということで、ユーザーにとっての日々の操作性が基盤にあるということだ。
マイクロソフトのLiveをはじめ、自社資産のサーバーストレージをどうビジネス化するか、もしくはポータルで集まっているユーザーに有償サービスとしてどんなニーズがあるのかというマーケティング発想からスタートしている競合がほとんどなので、Jimdoの技術志向及びCMSの延長線上にあるデザインなどのコンテンツとツールの充実にフォーカスをあてた戦略は、ユーザーが求めることは何のかに結果的に結びつき、よくつぼを得ていると思った。
ストレージとか、ドメインとかは差別化の要素がほとんどないが、操作性は大いにあるからである。
サーバーストレージはそれほど使われない
Webのフリーモデルで重要なことは、フリー部分にできるだけコストがかからないことは基本中の基本ですが、GyaO!がとん挫したように、多くのOnlineユーザーを抱えることはバックエンドへの大きな投資を必要とすることに直結するため、フリーではそこが難しい部分です。
的を得ているなと感じたのは、個人のホームページにはそれほどのサーバー容量は実際には必要としないというインサイトでした。例えばJimdoフリーには5GBのサーバー容量が付いてきますが、多くのユーザーはその1/10も使っていないと思うので、実際にJimdoが用意している容量は少なくて済むという
今後はコマースのサポートを充実させる
Onlineショッピングが今後もどんどん成長すると予想できる環境下で、今後の彼らの戦略はコマースサイトのサポートにあるようだ。
楽天でもアマゾンでも、有名なコマースモールでは個々のサイトオーナーはモールに対して売り上げの5%程度のコミッションを支払う義務がある。これが彼らの莫大な利益に結びついているのが実態です。
Jimdoの新しい戦略は、彼らのビジョンにのっとり、個人やSOHOが、コマースを自分たちで立ち上げ、自分たちで宣伝を行う用意があれば、サイトオーナーからは2,000~3,000円程度の月々のJimdo利用料以外1円も手数料をとらない、しかも出品数無制限というサービスモデルのようである。
コマースを利用する消費者たちもどんどマチュアになってきているので、SSLとかVerisign認証がツールとして利用できるのであれば、ググってダイレクトにサイトでショッピングという消費行動はますます一般化するでしょうから、彼らの新しい戦略はあたるかもしれません。
詳細は今晩発表されるらしいです。
火
06
4月
2010
B2BはB2Cと違うのか同じなのか
B2Bマーケティングは理性的、B2Cは情緒的とよく言われます。
たしかにB2Bはファクトが重要で、選択に影響するファクターでは信頼性が最も重要なのは事実です。
誰もが認める競合より優秀な製品・サービス、競合より優位な実績を持っていればそれでよいでしょう。
しかし、大事なポイントは、ほとんど全てのマーケッタはハンディを背負っているという事実です。
冷静にみれば競合と大差ない、もしくは劣っているかもしれない製品・サービス、見劣りのする実績。
それが正直なところではないですか?
No.1と同じ土俵、同じマーケティング戦略で差が縮まると期待するのは神頼みと同じです。
もしNo.2以下の位置にいるのであればNo.1とは違う戦略をとりましょう。エモーショナルなブランディングが効くはずです。だってNo.1は自分たちのファクトに満足しきっているはずですから。
月
05
4月
2010
人口減少=市場縮小という思い込み
日本の人口は減少している。これは異論のない事実。
したがって日本の市場規模も縮小している。
これもマクロレベルでは疑いのない話。
しかし、ミクロレベル、というか、世帯数というマクロの一指標を取り出してみると、
増加しているのです。
つまりお年寄りや独身女性の単身世帯や子供のない夫婦世帯が増えているために、
人口減による世帯数減を補ってお釣りがでている状況といえます。
このことは、たとえコモディティであっても一部の世帯型商品には活路があるという
考え方に結び付くと思えませんか?