デジタルフォトフレーム市場

PhotoVision

久しぶりに潜在的消費者インサイトを起点とした商品を発見した。

ソフトバンクのフォトビジョンだ。

ハードウェア的には機能を省いた簡易版デジタルフォトフレームといったところだが、携帯からダイレクトに写真を送れる点がミソ。

多分、最初は離れて暮らす、祖父母と孫・単身赴任の家族・遠距離恋愛カップルなどをターゲットに想定したのだろうが、もっと近場にいろいろな機会が眠っているように思える。

例えば、

 

・主婦が会社にいる旦那に今日の晩飯の写真を送る

・高校生の子供を持つ母親がキッチンにおいて子供に毎日写真を送るよう頼む

・カラオケボックスで今歌っている写真を皆で見せ合う

・趣味サークルの仲間が作品写真をシェアしあう

 

などは簡単に考え付くが、B2Bにも機会はあるだろう。例としては、

 

・複数の工事現場の監督をオフィスにいてリアルタイムに行う

・夜のサービス産業に従事する女性がロイヤルカスタマープログラムに利用する

・契約レジャーファームで野菜の育ち具合を管理会社が利用者に配信する

 

キャンペーン利用であれば年間5000円程度でリアルタイムのカクタマイズしたコンテンツ配信が可能になるということだ。顧客の懐に送り込むトロイの木馬としてマーケティングに利用するのは悪くない考え方だろう。

 

今発売されているファーウェイテクノロジー社製のハードの性能に関してはかなり疑問符がつくようだが、今ひとつ活気づかないデジタルフォトフレーム市場の起爆剤になる可能性はアリとみた。

 

ドコモからも全く同じコンセプト、同じメーカーの商品(正確にはサービスといった方がよいのだろうが)が発売されている。こちらはフォトパネルという商品名でドコモにやる気はまったく感じられない。

THOUGHT LEADER
B2Bマーケティングのコンサルテーション