日本マイクロソフト

マイクロソフト社が来年2月に日本マイクロソフトに社名変更をする。

日本に根差した信頼される企業になるための象徴とのことだ。

思えばずいぶん会社の雰囲気も昔と変わった。90年代のマイクロソフトの日本は良くも悪くもサムライのような人がものすごく多かった。自分はこう思うというゆるぎない市場に対する信念があって、US本社を見て仕事をしている人も、信頼される企業になることを目標としている人もいなかったと思う。一人一人がマイクロソフト商店であり、コンピューターソフトのビジネスを切り開くことだけが共通の目標で、当然の帰結として会社としてのまとまりはなくめちゃくちゃだった。

多くのサムライは既に去り、今マイクロソフトを動かしているのはサムライとは無縁のまったく新しい洗練された人々である。

ワールドカップでスーパープレイヤーを多く有する戦略なきアルゼンチンが敗れたように、現在のビジネスの最前線は、とくにB2B市場では顕著に、ブランド力ではなく戦略的に組織化されたチームワークの勝負なのだろう。だとすると日本マイクロソフトという社名の選択も頷ける。

他方、ブランドでビジネスをドライブしているアップルにはそのような考えはみじんもないのは明らかである。どちらも正しい戦略的な判断だと思う。要は市場へのアプローチをどう行うのがもっとも自分たちに適しているかという認識だということだ。

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