B2BのマスメディアPRでネットワーク理論を理解する

ネットワーク理論を用いれば伝染病を防ぐための予防接種は全体の3割の人たちに行えば済むそうだ。それだけで人と人との接点の連鎖反応は防げるらしい。実際にはネットワーク理論通りのサンプル抽出はできないであろうからデスクシミュレーションの域は出ない話ではあるのだが、この話を逆に読むと3割の人たちに話題を提供して考えを変えられればネットワークを通じて全体に影響を与えることができるとも受け取れる。

さて、日経新聞を毎日読んでいる企業の役員や管理職は何割ぐらいだと思われているのだろうか?就職を目指す学生には日経ぐらい読んでから来なさいといっている人事の担当者自身も自分たちはどの程度なのだろうか?

贔屓目に見て4割、少なく見積もれば2割といったところだろう。以外と読んでないものである。しかしこの数字はちょうど前の話の数字と一致する。

ネットの勢いで新聞が衰退するという事象は全体でみれば当然の話だが、だからといって、今この時点で日経新聞に代わる強力な経済情報伝達チャネルがないことも歴然たる事実である。

B2BにおけるマスPRのポイントは、この3割前後の人々のプロファイリングをどうイメージして、この層に受けいれられ、さらにその先に自然に広がるようなアイデアをメッセージに込めることができるかどうかにあるのであろう

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