FacebookにできてMixiにできないこと

エジプトの事変以来、新聞の一面に毎日Facebookの話が載っている。全世界で巻き起こった長期腐敗政権に対する反対運動はどれもFacebookを通じて仲間を募り、パワーをつけていると書かれている。つい先日までもてはやされていたTwitterでさえすっかり影が薄い今日この頃である。

これは実名性の力をテコにした社会的ネットワークに備わっている本来の力だと思う。つながりがつながりを呼び、そのハブとなる活動的な人間を通じてアクティブなパルスが伝播するという社会構造そのものである。

日本ではネットにおける実名性は嫌われるのでFacebookは根付かないと予言するインターネットやソーシャルネットワークの専門家は多い。筆者はそう見ない。これは地球規模のパライダイムシフトであって、ついに実社会のネットワークをバーチャルが越えた瞬間に今我々はいるのだと思う。

Mixiが匿名性を武器にした参加者にとって楽な閉じたコミュニティであるのに対してFacebookは圧倒的に開放的で、友人の友人、そのまた友人と実名のつながりの連鎖が続く。当然その実名性の担保がFacebookというバーチャルネットワークの信頼性の証にもなるのである。

Mixiは参加者にとって楽なネットワークかもしれないけれど、匿名である限り、且つ招待性という閉じた性格を維持する限り永遠に実社会を動かす力は持たない。Facebookははるかに先を行っている。

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